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平成29年度事業計画書 事業計画・報告書 | 一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会

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資料-3

平成29(2017)年度

事 業 計 画 書

平成29(2017)年 4月 至 平成30(2018)年 3月

平成29(2017)年 6月

一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会

(2)

Ⅰ.運営の方針

1.業界を取り巻く環境変化と今後の動向 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 2.中期計画2019の運営方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3

Ⅱ.事業の概要

1.運営方針毎の主要推進施策 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

Ⅲ.事業

【戦略企画部】

1.事業方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 2.事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 3.事業計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 1)戦略企画部 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 2)事業企画推進室 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 3)調査委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 4)企画委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 5)保健医療福祉情報基盤検討委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 6)事業推進体制検討委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 7)ヘルスソフトウェア対応委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7 8)コンプライアンス委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8 9)その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8

【総務会】

1.事業方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 2.事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 3.事業計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 1)会員に関する事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 2)組織運営に関する事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9 3)法人としての事項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 4)その他 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10

【標準化推進部会】

1.事業方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 2.事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11 3.事業計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 1)国内標準化委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 2)国際標準化委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12 3)普及推進委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14 4)安全性・品質企画委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14

【医事コンピュータ部会】

1.事業方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 2.事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15 3.事業計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 1)医科システム委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16 2)歯科システム委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 3)調剤システム委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17 4)介護システム委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 5)マスタ委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18 6)電子レセプト委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

(3)

7)DPC委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19

【医療システム部会】

1.事業方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 2.事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 21 3.事業計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 1)電子カルテ委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22 2)検査システム委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 3)部門システム委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 23 4)セキュリティ委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24 5)相互運用性委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24

【保健福祉システム部会】

1.事業方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 2.事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 3.事業計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 1)地域医療システム委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27 2)健康支援システム委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 3)福祉システム委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30

【事業推進部】

1.事業方針 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 2.事業概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 32 3.事業計画 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 1)事業企画委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 2)ホスピタルショウ委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 3)日薬展示委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33 4)教育事業委員会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34 5)展示博覧会検討WG ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 34

(4)

Ⅰ.運営の方針

1.業界を取り巻く環境変化と今後の動向

日本は社会保障制度の充 実(特に 介護を含む国民皆保険、 フリーアクセ ス)により長寿社会を 実現してきたが、社会情勢の変化により現状では下記のような問題を抱えている。

・少子・高齢化

・医師の偏在化

・核家族化

・疾病構造の変化(生活習慣病(糖尿病、高血圧等)の割合が高い)

・高齢者の受診率が高く、国民医療費の増大(平成27年度 41.5兆円)

・大病院への患者集中

その ため 持 続 可 能な 社 会 保 障 制 度 の 確 立が 急 務 で あり 、 抜 本 的な 改 革とし て「 社 会 保 障と 税 の一体改革」が進められている。その中で医療・介護の分野においては、「病院完結型」の医療か ら「 地域 完 結型 」の 医療 へ の転 換が 求められ 、 「病 床 の機 能 分化・ 連 携、 在 宅 医療 の 推進」 、「 地 域包括ケアシステムの構築」が謳われている。

平成 286 月の「日本再興戦略2016」および「世界最先端 IT 国家創造宣言」の改定では、 成長戦略のひとつとして「世界最先端の健康立国」が提唱されており、ビッグデータ等の活用によ る診療支援、IoT等の活用による個別化健康サービス等、医療・介護等分野におけるICT化の徹 底が求められた。医療等 ID の導入や代理機関(仮称)制度の整備も視野に入れている。平成30 年度までに地域医療情報連携ネットワークの全国普及、平成32年度までに大規模病院の電子カ ルテ普及率を90%に引き上げること等も具体的に示されている。また、同年10月には、保健医療 分野における ICT 活用推進懇談会による提言書が取りまとめられ、ICT を活用した「次世代型保 健医療システム」の構 築 に向けて、データを「つくる」・「つなげる」・「ひらく」をキ ーワードに、平成 37年度までの工程表が示された。

個 人 の 生 涯 に わ たる 医 療 や 健 康 等 の 情 報を 経 年 的 に 管 理 ・ 活 用 する PHR(Personal Health Record)のあり方を検討することも示されている。健康・予防サービスに対する個人の嗜好の高まり や多様化を背景に、サービス需要は今後飛躍的に増大していくものと考えられる。レセプトや健康 診断のデータに加えて、ウェアラブル端末等のIoT/IoE によるデータ収集を活用すれば、よりリア ルタイムで 個人の状況に応じた、効果的なサービス提供が可能となる。ICT を活用した個人向け サービスやデータの蓄積・活用等の進展が期待される。

各省庁においても、これ らの方針に従って調 査事業 や実証事業 等が実 施され 、推進が図 られ ている。ICTを活用した医療情報連携への評価としては、平成 284月の診療報酬改定で、診 療情報提供書等の電子的な送受信の評価(点数化)や、電子版お薬手帳に対する紙の手帳と同 等の評価(点数化)が行われた。

また、改正個人情報保護法が平成295 月から全面施行され、「医療情報システムの安全管 理に関するガイドライン」等にも反映される予定である。医療記録は要配慮個人情報のため、その 取扱いには十分注意が必要だが、医療・健康情報等の各種データの更なる利活用を推進し 、国 民の健康や医療サービスの質の向上に貢献することが期待されている。

(5)

「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等 法)」は平成2611月から施行され、ソフトウェア単体でも法規制が適用されることとなった。法規 制 対 象とな らない ヘル ス ソ フ トウェア におい ても 、よ り 一 層 安 心し て 使 用し て 頂 くため の 業 界 自 主 ルールの運用が始まっているが、ヘルスソフトウェアの製品安全規格である IEC82304-1 への適 合やサイバーセキュリティ対策も求められている。

さらに医 療の国 際展 開とし て、外国人患 者の受 入 れ 等を一気通貫で サポートする企業の認 証 や、外国人患者の受入れ に関し意欲と能力のある国内医療機関を「日本国際病院」として海外に 分かりやすく発信すること等による外国人患者の集患等の取り組みも期待される。

今後、政府主導で社会保障制度改革が進み、年金、医療、介護の各制度の建て直しが進むも のと思われる。各施策を実現するためには、ヘルスケアICTが非常に重要であり、ヘルスケアICT を担うJAHISへの期待はますます高まるものと考える。

このような大きな動きを踏まえて策定した「中期計画2019」およびJAHIS創立20周年を機に改 訂した「2025ビジョン」の達成に向け、平成29年度の業務を遂行する。

(6)

3 2.中期計画2019の運営方針

1)2025ビジョンで描くヘルスケアICTの実現に向けた推進【国民・ユーザ向け】

医療情報連携ネッ トワーク 基盤、および、個人が医療・健康データを利活用できる環境基盤構 築に向け、標準類・実装ガイドの整備と各会員への普及を推進する。また、医療・介護・健診等 のデータの利活用を推進する。また「医療等 ID」等の検討・議論を見据え、効率的・効果的な 導入・活用を推進する。

2)工業会参画価値の追求、健全な市場の維持・発展【会員向け】

会員共通の課題対応を迅速に行い会員サービスの充実を図るとともに、JAHIS ブランドの向上、 ヘルスケアICT適正評価の推進に努める。また、医療ICT市場の把握と海外を含めた新規市 場の調査・活動支援を行 う。JAHIS 活動を通じて、会員の技術力向 上・交流 促進を図り、会員 満足度の向上を図る。

3)永続的な運営基盤の確立【運営基盤】

事業を推進する体制の強化、法令遵守の仕組み作りを含め運営基盤の強化を推進する。コン プライアンス活動は、継続して運用し確実な定着化を図るとともに、適宜必要な改定・強化を実 施する。また、業界に必要な人材、JAHIS運営に必要な人材の育成と確保を行う。

(7)

Ⅱ.事業の概要

1.運営方針毎の主要推進施策

1)2025ビジョンで描くヘルスケアICTの実現に向けた推進

(1) 各省庁・関係団体における各種連携事業やデータ利活用事業に対し共通基盤整備、デー タ・用語等の標準化など積極的な対応を行う。

(2) JAHIS 標準類の 着実な 策定、各種マ スタの整 備 を進めるとともに、実装の認定等を含めた 普及案を検討し推進を図る。策定した標準類が国内標準として広く普及・活用されるよう取り 組む。

(3) ネッ トワーク 基盤検討 会等 、標準化、施策を決定する会議には、委員派遣を含め積極的に 参加し、JAHISとしての意見を反映させるように努める。

(4) 国際標準のJAHIS標準への展開および JAHIS標準の国内展開および国際標準化提案を 行う。

(5) JAHIS会員へ向けた国際標準化動向等の情報発信を行う。

2)工業会参画価値の追求、健全な市場の維持・発展

(1) 診療報酬改定等、JAHIS 会員共通の課題に対して、会員へのタイムリーな情報提供、関係 機関との折衝等、迅速な対応を行う。

(2) JAHIS会員が共通で必要とする情報に関しては、講習会、勉強会、講演会等を積極的に行 い、展開を図るとともに、既存の教育事業についても内容の見直し ・更新を適宜行う。また、 情報提供に関して、JAHISアーカイブの活用を推進する。

(3) 現在 行っている 売 上高 調 査、 市 場予 測 調査を 継 続 するとともに、 会員 にとっ て有 益な 調査 を実施する。

3)永続的な運営基盤の確立

(1) 事業を推進する体制とし て設立し た事業企画推進室を中心として、継続的に各省庁、関係 団 体 の 情 報 を 入 手 し 事 業 化 を 進め る 。 ま た 各 種 の 調 査 事 業 ・ 実 証 事 業 等 に も 積 極 的 に 参 画し、ヘルスケアICTにおけるJAHISのプレゼンスを向上させる。

(2) コンプライアンス委員会を中心として、競争法コンプライアンスに関する PDCA を回すととも に、情報セキュリティ、個人情報保護、公務員等との対応に対する取り組みを強化する。

(3) JAHIS 活動を担う部会・委員会で活動する人材の育成や若手の活動促進のための取組み を行う。また、ノウハウを持ったJAHISOB等が活躍できる仕組みを検討する。

(4) 現在実施されている教育に加えて、医療 ICT の動向、会員の要望に応じて新規の教育・セ ミナーを企画し人材の育成を行う。

(5) 事務局長を中心として、事業推進体制の一層の強化およびJAHIS活動の運営基盤の強化 を推進する。

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組   織   構   成

保 健 福 祉 シ ス テ ム 部 会

医 事 コ ン ピ ュ ー タ 部 会 調

コ ン プ ラ イ ア ン ス 委 員 会

調

保 健 医 療 福 祉 情 報 基 盤 検 討 委 員 会 ヘ ル ス ソ フ ト ウ ェ ア 対応 委員 会

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Ⅲ.事業

【戦略企画部】

1.事業方針

戦略企画部はJAHIS全体の戦略策定のための市場調査・予測と具体的戦略立案及び全体調 整を行う。さらに、JAHIS 事業の推進を行う。戦略企画部は、運営方針に基づき、下記の方針 で活動を行う。

1) 2025ビジョンで描くヘルスケアICTの実現に向けた推進

標準化関連事業推進のため各部会との連携を密にした体制の構築推進。政府施策への対応 活動と事業の受託推進。

2) 工業会参画価値の追求、健全な市場の維持・発展

会員共通の課題への対 応による会員サービスの向上、ヘルスソフ トウェアの安全性向上の推 進、および、会員のための各種調査の実施。

3) 永続的な運営基盤の確立

受 託事 業 推 進の ための 情 報 収集 、体 制 整 備。コ ン プライ アン ス の仕 組み 作り 。人 材 確保と 育 成の仕組み作り。

2.事業概要

事業方針に基づいた取組みを推進するためのJAHIS全体に関わる以下について活動を行う。 1) 関係省庁および団体との連携の更なる強化

2) JAHIS会員に向けた市場の変化に即した情報提供 3) 2025ビジョン実現に向けた活動を牽引

4) 医薬品医療機器等法、IEC82304-1への対応とヘルスソフトウェア安全性の向上 5) 保健医療福祉の情報基盤のあり方の検討と提言

6) コンプライアンス活動の定着化と強化

3.事業計画 1) 戦略企画部

戦略企画部は、部会を跨る案件、JAHIS全体で活動する案件、理事会・運営会議での指示事 項を中心に突発的な案件にも対応していくが、平成 29 年度は、保健医療分野における ICT 活用推進 懇談会 提 言書 の工程表や新たに発 行さ れる標準規格に 基づき、以下のテーマ に ついて各部会と協力して推進する。

(1) 事業推進体制の人材確保に関して、引き続きOB活用を含め検討

(2) 各省庁の窓口対応を事務局長・事業企画推進室とともに推進

(3) 情報収集、調査・研究事業等の受託を事業企画推進室とともに推進

(4) IEC82304-1発行に伴いヘルスソフトウェアのGHS開発ガイドライン改訂対応を推進

(5) 関連省庁、市場の動向を受け、中期計画の見直しを推進 2) 事業企画推進室

医療ICT政策等に関する省庁窓口、ロビー活動を担当し、得られた情報を展開するとともに、

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受託等の事業の企画、実行を行う。特に以下の3点に注力する。

(1) 医療等分野でのICT基盤整備に関する積極的な提言

医療等分野でのネットワーク相互接続や医療等 ID 等の ICT 基盤整備の動きに呼応し、 JAHISとしての意見を取りまとめ、行政や関係団体に対して積極的な提言を行う。

(2) 各省庁における医療ICT関連事業への積極的な関与と事業の受託

これまでに受託した事業で得られた成果を元に、医療・介護等の分野における標準化に関 する規格やガイドライン等の策定、および規格等への準拠性の検証に関する事業を受託し 実行することを目指す。

(3) 事業成果の普及促進

JAHIS が制定した標準類、ガイドライン等の普及に向け、必要に応じた教育・講演活動を支 援する。

3) 調査委員会

調査委員会を中心に会員 会社や部会等の協力を得ながら、既存調査の実施 や新たな調査 の検討を継続して行う。

既存調査の「売上高調査」については、平成2956 月に平成28年度下期分、平成291112月に平成29年度上期分の調査を行い、集計結果を報告する。

また市場動向を踏まえ、調査項目の見直しの必要性も平成297月より検討を開始する。

「 新 医 療 の 導 入 調 査 へ の 協 力 」 は 従 来 通り 進 めて いき、 『オ ーダ リ ン グ・ 電 子 カル テシ ス テ ム 病院導入調査報告書2017年(調査版)』を平成303月に発行する。

「市場規模予測」については、平成 301 月に発行予定の平成 29 年版の検討を平成 287月より開始した。

新た な調 査 について 、現 時 点で は 確定し てい るも のはない が、 今 後各 部 会 や委 員 会から の 要望が発生したタイミングで検討を進めていく。

4) 企画委員会

企 画 委 員 会 を 中 心 に 市 場 の さ ら なる 健 全 化 に 向 け た 諸 活 動を 各 部 会 の 協 力 のも と、 関 係 省 庁・団体と連携して実施する。

今年度は、「2025 ビジョン」の普及促進に向けて、現状の課題や先進事例について現地視察 など の調 査を引 き続き 行 い、実 態を把 握し たうえで 、今 後取 り組む べき課 題 の明 確 化や対 応 策の提言検討などを行う。

5) 保健医療福祉情報基盤検討委員会

医療ICT政策、動向について海外および国内の両面から捉え、JAHIS活動の方向性や課題 等について議 論を行い、「 保健 医療 福祉 情 報基 盤 における、海 外状 況と国 内状 況、及び 今 後のアクション」(通称:俯瞰表)として整理をする。

また整理した情報の JAHIS 内への共有および、具体的活動へ向けた各部会、委員会との連 携について検討を行う。

6) 事業推進体制検討委員会

JAHIS の事業体制に関する課題に対して、事業基盤を強化するための検討、および、人材活 用の検討を行い可能な限り実行に移す。

7) ヘルスソフトウェア対応委員会

医薬品医療機器等法の規制に関連した諸課題に対して関連部門と調整しながら解決に向け た活動を行う。

現在、策定中の IEC82304-1 等をはじめ各規格について該当するソフトウェアへの影響や対

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応すべき内容について周知に向けた取組みを実施する。

GHS(一般社団法人ヘルスソフ トウェア推進協議会 )の活動を通じ て、ヘルスソフ トウェア開発 プロセスの浸透を図る。

8) コンプライアンス委員会

JAHIS 会員が安心して JAHIS 活動を行えるようにするため、コンプライアンス関連規程を整備 するとともに啓発活動を行い、コンプライ アンスの浸透・定着化を進める。また、コンプライ アン スのPDCAサイクルを回し、コンプライアンス体制を含め、改善を進める。

具体的には、平成 29 年度は、コンプライアンス活動のさらなる拡充として、昨年に引き続き個 人情報 取扱規 程の規 程 化を進めるとともに、昨年度に制定し た公 務員等 対 応規程の 普及 活 動を行い、定着化を図る。また、自己監査においては、「競争法コンプライアンス」の運用状況 等についてJAHIS内のすべての組織の内部監査を実施し、活動の継続・定着化・改善を図っ ていく。

9) その他

今年度も「世界最先端 IT 国家創造宣言」、「ICT 活用推進懇談会 提言書」等の施策推進に 伴い、部会を跨る案件が 出てくることが想定され る。これ に対し て、関連する各省庁等 の状 況 を見極めつつ、課題抽出を行ったうえで、プロジェクト等の臨時組織を設置し、検討を進める。 また、その他、発生する課題に対して臨機応変に対応を行う。

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【総務会】

1.事業方針

日本は超高齢化社会を迎え、ここ数年のJAHIS新規会員の傾向は従来の医事会計や電子カ ルテを中心とした企業から、健診・介護・健康等の事業を営む企業へと変化してきている。 総務会は医療分野における動向の変化を意識しながら、新たな施策を 打ち出し、更なる会員 数の増加、並びに会員向けのサービスを充実すべく、以下を施策の柱とすることで JAHIS の 発展に寄与する。

2.事業概要

1) 会員に関する事項

新規会員獲得の為に JAHIS 入会おすすめのパンフレット、外部イベント(国際モダンホスピタ ルショウ、日薬展示等)、メディア、ホームページ等を通じてPRし、会員増を図る。

2) 組織運営に関する事項

総務会が主体となって運営する各種イベントにおいて、参加者に対し効果的でインパクトのあ る 内 容を 企 画 ・ 立 案し 、 円 滑 なる 実 行 を 目 指す 。ま た 、 法 改 正 等 に 伴う 対 応 につ いて は 事 務 局と連携し、組織運営の見直しや必要な整備を図る。

3) 法人としての事項

一 般 社団 法 人 に 関する 法 律に 照 らし 合わせ 、会 員 活 動の 基 本とな る 規則 ・ 規 程 類の 随 時 見 直し を行い 、 継続し て透 明 性・ 公 平性 の 確 保に 努 め、社 会か ら 一 層の 信 頼 を獲 得する よう 務 める。

3.事業計画

総務会は、本会を健全に発展させていく為、継続して JAHIS の会員数の増加及びステータス 向上・ブランドイメージ向上を目標に掲げ活動する。

1) 会員に関する事項

新規入会の促進を目指して、以下のような施策の検討・実施により会員数を増やす。 昨年度に引き続き、12社以上の新規入会会員の獲得を図る。

(1) JAHISで行う各種活動をホームページ等で外部へ発信し、本会活動の積極的PRやステー タスを向上させることで、新規会員の入会促進を図る。

(2) JAHIS を広く認知をしてもらう目的と同時に、会員になることのメリットを説明したパンフレット を活用し、会員勧誘活動の推進を図る。

(3) 保健・福祉の分野を中心に新規に会員となることが見込まれる企業向けに、外部のイベント などでパンフレット等を配布し、JAHIS入会のアピールを行う。

2) 組織運営に関する事項

(1) 事務局の効率的な運営と業務品質向上の推進

事 務 局 業 務 の 効 率 化と 業 務 品 質 向 上を 目 指し て、 機 能 別 組 織 の 導 入を 検 討す る。 なお 、 機能別組織導入に関し JAHIS 内で合意が得られた場合は、規程化及び正式運用を図る。 また、事業継続性を強化するため、昨年度実施した「派遣社員の契約社員化」にともない発 生した事務業務を、マニュアル化してルーチンワークに落とし込む。

(2) 情報発信・情報提供

賀詞交換会&JAHIS 講演会など総務会が運営するイベントにおいて、より参加者が増えるよ

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うな識者による講 演を企画する。定期的に発行し ている会誌は印刷部 数の 適正化を図る。 一方、JAHISアーカイブでの閲覧の案内を含め、できるだけ多くの会員が読んでいただける ように内容の充実を図り、有益な情報提供を行う。

(3) 各種ITシステムの整備

事業継続性の強化を目指して、昨年度に引き続き「会計システムのリニューアル」の詳細検 討 を 実 施 し 、 費 用 対 効 果 等 を 評 価 の 上 、 新 規 会 計 シ ス テ ム の 構 築 か 現 行 会 計 シ ス テ ム の 改修かを判断する。また、その判断結果に基づき、新システムの構築あるいはシステム改修 を実施する。この際、予算コード・費目コード・予算書/決算書の書式等を、ゼロベースで見 直し、必要があれば改訂を行う。

なお、IT システムの整備については、各部門の要望などを踏まえるとともに情報セキュリティ にも配慮しながら、会員向け情報提供基盤の整備と充実を図る。

3) 法人としての事項

法人化に対応した各種規則・規程類等を随時見直しながら、本会のより良い運営を図る。 また、会員がより活発に活動しやすくなるような事務所内の執務環境を整備する。

4) その他

(1) 表彰制度活用による会員活動の活性化支援

JAHIS 活動の活性化、②JAHIS 活動の対外的なアピール、③委員等の活動の正当な評 価、を行う為の表彰制度を積極的に活用し、過去からの表彰対象者をホームページ等で紹 介する事や、その個人が出身会社並びに対外的 に活動内容を認知し てもらうような支援を 行う事により、会員会社からより多くの参加希望者が現れるようにする。

また、個人または JAHIS という団体として外部から表彰されるような機会を得るよう、必要に 応じて自・他推薦などの働きかけを行う。

(2) 新規入会会員の既存会員への紹介、並びに更なる会員増加の促進

新規入会会員がJAHIS全体の中でより良く活動できるよう既存会員への紹介を推進し、また、 既存会員の紹介により、更なる新規会員の増加を促す事ができるようにする。

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【標準化推進部会】

1.事業方針

地域医療連携、地域包括ケアの推進、「病院完結型」から「地域完結型」の医療への転換、医 療・介護・健康の連携政策及び医療における番号制度導入への動きなどにおいて、ヘルスケ ア ICT による医療情報連携の実現が重要と考える。これを効率的・効果的に実現するために は標準化が必要不可欠であり、以下の4項目に重点的に取り組む。

1) 行政・学会・関連団体等と連携して標準化を推進する。

2) 医薬品医療機器法の運用について、患者安全と利便性に寄与する為にヘルスソフトウェア推 進協議会(GHS)等の関連機関と協力・連携していく。

3) 海 外 標 準 と 日 本 の 要 件 ・ 状 況 と の 整 合 性 を 確 保 す る ため に 、 海 外 標 準 化 団 体 と の 調 整 や日 本からの標準化推進を行う。

4) 標準化を担う若手人材の確保・育成を実施する。

2.事業概要

1) 標準化推進部会本委員会

JAHISとしての標準化推進に関わる活動の基本方針を策定する。

(1) JAHIS標準化施策の検討と推進

(2) 関連省庁の事業・委員会への参画による推進

(3) 関連各団体との連携による推進 2) 国内標準化委員会

JAHIS標準類の審議、HELICS指針投票に関わるJAHIS見解の取りまとめ、JAHIS標準化マ ッ プの 各作 業 項 目 のフ ォ ローアッ プとそ の 定 期的 な見 直し を 担い、 各 部 会 の委 員 会と 連 携し て以下の計画を遂行する。

(1) JAHIS標準類の審議、検討

(2) HELICS協議会関連活動の推進

(3) 標準化マップに基づく標準化の推進

(4) 標準化にかかわる人材の育成

3) 国際標準化委員会

JAHIS の標準化活動の国際対応窓口として、海外の標準化団体との調整、国際標準の国内 への展開、日本の標準の海外への展開等を担い、下記の業務を遂行する。

(1) 国際標準化活動

(2) 国際標準化動向の会員への情報提供・啓発

(3) 各 部 会・ 委 員 会と 連携し た 国際 標 準 の 国内 展 開と その 普及 およ び日 本 から の国 際 標 準 化 提案の推進

4) 普及推進委員会

現場営業担当者向けの各種パンフレットを発行して標準規格への理解を進めてきたが、改め てパンフ レッ トに記載し た各種標準 類の理 解度、関 心度の調 査・分析を通し て標準化の普 及 推進を図る。

5) 安全性・品質企画委員会

患者安全に関する国際標準規格の策定に参画し、その動向を踏まえて、国内の規制・管理方 法、およびJAHISとしての対応について、関連組織・部署との連携を行う。

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(1) 患者安全に関する国際標準規格案への対応

(2) プログラム医療機器に関する国内状況に整合し た規制・管理方法、自主基準ガイ ドライ ン、 自主ルール等についての提案

(3) 自主ルールや患者安 全 に対応し た技術文 書等の 策定について、必要に応 じ て他の部会・ 委員会等と連携して検討

3.事業計画

1) 国内標準化委員会

国内標準化委員会はJAHIS標準類の審議、HELICS標準投票に関わるJAHIS見解の取りま とめ、JAHIS 標準化マップの各作業項目のフォローアップとその定期的な見直しを担っており、 各部会の委員会と連携して以下の計画を遂行する。

(1) JAHIS標準類の審議、検討

JAHIS 各委員会から提案される標準化作業項目の審議を通じて、標準化作業項目が円 滑、かつ適切に制定できるよう提言を行う。

② 制定後3年を経過したJAHIS標準類については改定の必要性を議論し、改定を行うべき 規約については関係する部会、委員会に働きかけを行う。また、この改定のプロセスを見 直すことにより、よりわかりやすい情報発信を行う。

JAHIS 標準類審議が迅速に行われるよう JAHIS 標準類制定規程、および細則の見直し を随時行う。

(2) HELICS協議会関連

HELICS 審議投票に当たって各部会や標準化エキスパートの意見を集約し、JAHIS とし ての見解の取りまとめを行う

(3) 標準化マップに基づく標準化の推進

JAHIS 各委員会から提案される標準化作業項目の審議を通じて、標準化作業項目が円 滑、かつ適切に制定できるよう提言を行う。

② 標準化作業項目の進捗を定期的にチェックし、JAHISが取り組む標準化作業の遂行を促 す。

③ 政府のICT戦略や国内外の動向をふまえて、JAHISとして整備すべき標準類を議論し、 標準化マップへの反映を行う。

④マップ見直しの実務は国内標準化委員会にて行う。

(4) 標準化にかかわる人材の育成

① 標準 化に 携わる要 員の 固 定化、 高 年齢 化が 進んで いる状況をふまえ、会 員 各社 に対し て要員の新規参加や若返りを働きかけるとともに、新規参加要員の育成を図る。

2) 国際標準化委員会

国際標準化委員会は、JAHISの標準化活動の国際対応窓口として、下記業務を担う。

・ 海外の標準化団体との調整

・ 国際標準の国内への展開

・ 日本の標準の海外への展開 その遂行のため、下記の活動を行う。

(1) 国際標準化活動

国際標準化委員会として国際標準に対する日本の対応方針検討を行い、開催が予定され ている下記の国際会議などに継続して人員を派遣することで、国際標準類制定に際し日本 および業界とし ての意見を国際標準に反映し ていくとともに、不利益な方向に進むことを阻 止する。さらに、日本から有効な標準化提案、情報を発信し国際貢献することで存在感を築 く。そし て、海外 の動 向情 報を早期 に把 握すること で 日本の 方向 性、業 界の 方向 性および JAHIS標準をはじめとする国内標準類に反映していく。また、上記を担える人材を継続的に

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育成するとともに、業界内での育成を可能とする土壌を構築する。

ISO/TC215関係

ISO/TC215 に関してJAHISWG1WG2JWG7の国内事務局を分担しており、国内 対策委員会に対して主査とエキスパートの推薦(学識経験者を含む)を行う。

上記を含めたJAHISとしての参加対象はWG1(アーキテクチャ、フレームワークとモデル)

WG2(システム及び医療機器の相互運用性)/WG4(セキュリティ、患者安全及びプラ イバシ)/JWG7(製造者側とユーザ側のヘルスソフトウェアのリスクマネジメント規格策定、 ISO/TC215IEC/SC62Aの合同作業部会)であり、参加者に対して下記会議への渡航 費用等の負担を行う。

a. ISO/TC215 総会および合同作業部会 b. ISO/TC215 合同作業部会

c. ISO/TC215 個別作業部会(WG1,2,4,JWG7

HL7関係

HL7に関してJAHISが関係する分野でありかつISO/TC215の作業と関連している分野 において、JAHISとして以下の会議に人員を派遣し各種国際標準化活動を行う。

a. HL7総会 b. HL7作業部会

DICOM関係

DICOMに関してJAHISが関係するWG13(内視鏡)、WG26(病理)およびDICOM本委 員会において以下の会議にJAHISとして人員を派遣し各種国際標準化活動を行う。 a. 本委員会

b. WG13作業部会 c. WG26作業部会

IHE関係

IHEに関してJAHISがドメインスポンサーを務めている下記のドメインにおいて、事務局業 務を行うとともに関連する国際会議にJAHISとして人員を派遣し活動を行う。

a. 臨床検査ドメイン b. 内視鏡ドメイン

⑤その他HIMSS

下記のイベントに対し定点観測を継続して行う。 a. HIMSS AsiaPac(隔年)

b. HIMSS2017

(2) 国際標準化動向の会員への情報提供・啓発

JAHIS 内各種セミナー・業務報告会、HL7 セミナー、各種学会活動等への協力を通じて、 引き続き国際標準の情報提供および普及推進を図る。

② 国際標準化総覧の改訂版(H29年度版)を発行する。

(3) 各部会・委員会と連携した国際標準の国内展開とその普及および日本からの国際標準化 提案の推進

① 定期的な国際標準化委員会の開催(10/年)を通じて各種国際標準類に関する対応 の意識共有・対策検討を推進するとともに、JAHISとしての国際標準化のあり方や体制等 について検討する。

JAHIS内各部会・委員会と連携し、わが国発の国際標準提案を推進する。

③ ベッ ドサイ ドデバイ ス 通 信 拡大 WG で は、ISO/TC215 WG2 およ び、HL7 Healthcare Deviceに関連した情報共有・提供並びに、各種国際標準化活動を行う。

EHRS-FM TFにおいて、ISO国際標準として成立しているHL7 EHRシステム機能モデ ルR2に関し、引き続き必須とされている機能項目の日本語訳を行うとともに、日本におけ る問題点等の洗い出しを行う。

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14 3) 普及推進委員会

普及推進委員会で は、これまで 各ベンダの営業担当者が医療情報の標準化に対する取り組 みを理解し 、積極的に提 案で きるよう標準化関連 用語のパンフレッ トを作成することで 普及活 動を 行 い、 一 定 の 成 果 は あっ た 。 昨 年 度は 、 特 に 標 準 化 関 連 用 語 やシ ス テ ム の 関 連 性 につ いて理解し やすいように 標準 類の 関連 についてオ ーバービューチャ ートを作成し 、医 療情 報 システム全体を把握し ながら理解で きるような取り組みを実施し た。今後、普及推進活動の尺 度とするために、現場で の「パンフレッ ト『医療情報システムの標準化について』に記載されて いる組 織 、 規 約、マ ス タ、 コード 等 用 語 の 標準 化 」 の 理 解度 や 関 心 度を 調 査・ 分 析し 、 更なる 標準化の普及推進に邁進する。

(1)標準化の普及推進における施策を検討する

① アンケート結果の統計および解析

② 理解度や関心度の低かった標準化分野をより理解し、普及させる施策の検討

③ 医療情報システム入門コース教材への反映

④ 新たなる普及推進ツールの企画 4) 安全性・品質企画委員会

安全性・品質企画委員会 では、患者安全に関する国際標準規格の策定に 参画し 、その動向 を踏まえて、国内の規制・管理方法、および JAHIS としての対応について、関連組織・部署と の連携を行う。

(1)ISO/TC215IEC/SC62A合同のJWG7において策定されているIEC62304 Ed.2および、 IEC80001シリーズ、IEC81001-1について、ISO/TC215 JWG7国内作業部会にて対応す る。

IEC62304 Ed.2は、スコープをHealth Softwareとしており、非規制対象を含んだリスクマネジ メントプロセス規格であり、20189月のIS化を目指している。

IEC80001-1 2010 年に発行された標準規格であり、2015 年度からEd.2 の検討が開始さ れている。こちらも従来のスコープであるMedical DeviceHealth Software追加・拡張する 方向である。関連ガイドラインである IEC80001-2-x シリーズもスコープ拡張を反映した改版 が予定されている。

IEC81001-1は、Health Software Health IT systemsに関する基本原則、概念、用語を規 格化しようとするものであり、2016年度から検討が開始された。

以上のように、IEC62304 Ed.2および、IEC80001シリーズ、IEC81001-1についてはいずれも 今後の議論が重要になる。

(2)上記(1)の状況を把握した上で、IEC62304 Ed.2IEC80001 シリーズ、IEC81001-1 につい ては、JAHIS戦略企画部ヘルスソフトウェア対応委員会およびヘルスソフトウェア推進協議会

GHS)と連携し、厚生労働省関係部署(医薬・生活衛生局、医政局等)、経済産業省商務情 報政策局医療・福祉機器産業室と情報共有を図る。

これらの活動のなかで、国内状況に整合した規制&管理方法・自主基準ガイドライン・自主ル ールについてJAHISの考え方を提案していく。

(3)上記(2)の方針に則り、JAHIS として適切な自主ルールや患者安全に対応した技術文書等 の策定を、必要に応じて他の部会・委員会等と連携して検討する。

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【医事コンピュータ部会】

1.事業方針

地域包括ケアの実現に向けて医療保険制度、介護保険制度改革が進む中、医事コンピュー タの分野において標準化の推進、技術基盤の充実等を行い、ICT による医療の構造改革の 支援を目指し、以下の3項目に重点的に取り組む。

1) 国のIT戦略の中で、ICT活用の目的を明確にしながら関係機関と連携を取り課題解決に取り 組んでいく。

2) 医療/介 護保 険制 度改 正や診療/ 介護 報酬改 定等の スムースな 対応が 実行で きるよう、関 係機関・団体との連携を強化する。

3) 成熟した医事コンピュータビジネスの活性化を図るために、新規市場動向や先進 ICT適用状 況等を調査し 、行政等関係機関に提言を行う。また、会員のビジネス機会拡大に努めるととも に、情報発信、教育等会員サービスの向上に努める。

2.事業概要

1) 国のIT戦略への対応

(1) 「日本再興戦略 2016」、「世界最先端 IT 国家創造宣言」等、ICT 化の検討状況に注目し、 関係案件に関する検討と意見の具申、会員への情報展開を行う。

(2) 処方せんの電子化については、平成283 月に厚生労働省より「電子処方せんの運用ガ イドライ ン」が示されると共に、「e-文書法厚労省令」も改正され、法的な部分では電子処方 せんが解禁となった。し かしながら、実運用ベースで の電子処方せんの実装ガ イドライ ンや 標 準 化 の 取 り 組 み が 遅れ てお り 、 他 部 会 、 委 員 会 と 連 携 を 図り 、 関 係 機 関 ・ 団 体 に 意 見 具 申を行うなど推進に向け取り組む。

(3) 電子版お薬手帳については、平成284 月の調剤報酬改定によって紙のお薬手帳の代 用とし て容 認され た が実 運用で の 課 題が 散 見され る。課 題等 の 整理・ 検 討を 行い、関 係 機 関・団体に意見具申を行うなど推進に向け取り組む。

(4) 地域包括ケアシステムの実現、シームレスな地域医療・介護連携、在宅医療・介護における 情報連携に 向けて、他部 会、委員会と連携を図り、 必要な情報収 集、検討、 意見提示を行 う。

(5) 平成30年度から段階的運用が開始されるマイナンバーカードを活用した医療保険のオンラ イン資格確認や医療等IDの導入については、課題等の整理・検討を行い、関係機関・団体 に意見具申を行うなど推進に向け取り組む。

2) 制度改正等への対応

(1) 平成 29年度の医療制度改正(高額療養費の見直し等)や、平成 30年度の医療制度改正

( 国 保 運 営 主 体 が 都 道 府 県 に 移 管 等 ) 、 診 療/ 介 護 報 酬 改 定 、 保 険 者 番 号 対 応 ( 都 道 府 県番号)に向け、関係機関・団体への提言・情報交換などを通し連携を強化すると共に、他 部会・委員会と連携して課題、対応策を整理するなど内部についても体制の強化を行う。

(2) 電 子 点 数 表 に 関 し ては 、 関 係 機 関 と の 協 議 ・ 連 携 を図 り な が ら 評 価 、 改 善 策 検 討 を 重 ね、 更なる「使い易さ」を提言するとともに、普及推進に努める。

(3) DPC 制 度 の 拡 大 、 改 定 に 積 極 的 に 関 与 す る と と も に 、 制 度 の 発 展 に 寄 与 す る よ う 関 係 機 関・団体との連携・協議を推進する。

3) オンライン請求関連

(1) 厚 生 労 働 省 、 社 会 保 険 診 療 報 酬 支 払 基 金 本 部 、 国 民 健 康 保 険 中 央 会 、 三 師 会 等 と の 連 携を密にし、さらなる推進に向けた取り組みを行う。

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(2) 労災レセプト電算処理システムについては、引き続き普及推進中であり、関係機関との連携 を密にし、さらなる推進に向けた取り組みを行う。

(3) ISDN 回線のサービス終了に向け、医療保険や介護保険費等のオ ンライ ン請求に関し 、会 員への情報提供とスムースな移行を推進する。

(4) 医療保険訪問看護のレセプト電子化実現に向け、関係機関との連携を密にし、会員への情 報提供に取り組む。

(5) 返戻・再 請求の 電子 化推 進、また福祉 医療 費請 求 書の電子 化推 進についても、関係機 関 へ意見具申を行うなど推進に向け取り組む。

(6) 関係機関・団体と連携し制度/技術/運用面における会員への研修会を随時開催する。

4) 会員へのサービス関連

(1) 医療/介護保険制度改正、診療/介護報酬改定、また地方単独事業情報等、各種情報を 関係機関と連携しタイムリーな情報提供を行う。

(2) 医薬品、保険者番号辞書、介護関連の各種マスタ等のコンテンツの提供を行う。

(3) 医事コンピュータ部会に関連する教育コンテンツの改版・充実、講師の派遣を行い、会員に メリットのある教育サービスの提供を行う。

(4) 新規 市 場 動向 や新 規 技 術動 向 等を 調査す るため 、海 外 視察 等を 活用し 、 会員 の ビジネス 機会拡大に努める。

3.事業計画

1) 医科システム委員会

平成29年度の医療制度改正(高額療養費の見直し等)や、平成30年度の医療制度改正(国 保運 営 主 体が 都 道府 県 に移 管 等)、 診 療 報酬 改 定、 保 険者 番 号 対応 (都 道府 県 番 号)へ 向 けて、関係機関と協力して課題の早期摘出と対案の作成・情報共有等を図る。また、平成 29 年度中に整備が 進められ る医療情報連携ネッ トワークの全国展開 等に円滑に 対応できるよう、 各種課題を整理し、委員会内・外で共有を図る。具体的には、厚生労働省・社会保険診療報 酬支払基金 本部・国民 健 康保険中央 会・日本医 師 会をはじめとする関係機 関・団体と、各種 課題を共有しタイムリーにフォローアップする。また、電子点数表については、平成304 月 改定へ向けて要望事項をフォローし、課題を共有する。

(1) 医科改正分科会

中 央 社 会 保 険 医 療 協 議 会 、 社 会 保 障 審 議 会 で の 議 論 の 動 向 を 中 心 に 情 報 収 集 の 上 、 各論点の咀嚼・疑義の取りまとめ・関係機関への課題提起・委員会へ展開する論点の整理 を行う。

(2) 医科標準化分科会

「日本再興戦略2016」、「世界最先端IT国家創造宣言」等に基づく各種検討内容を情報収 集の上、関連する部会と論点を共有し 委員会へ展開する。特に「医療等 ID」「電子処方せ ん」「医療保険のオンライン資格確認」に関し適宜議論するとともに、「電子版お薬手帳」のさ らなる普及のための課題を整理する。

また、引き続き医事コンピ ュータ部会内・外で 横断的対応を必要とする事案について、臨機 応変に対応する。

(3) 電子点数表分科会

平成28年度に取りまとめ報告した電子点数表の要望に関し、平成30年4月改定対応に向 けてフ ォローする。本件に関し 引き続きマ スタ委員会と協力して利活用方法を検討、また課 題を共有することにより、電子点数表の普及促進に努める。

(4)委員会運営

医療制度や診療報酬、地方単独医療費助成制度等について、改正・改定内容や課題を委 員会内・外で共有し、また関係機関・団体と連携してタイムリーに会員へ情報提供を行う。

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17 2) 歯科システム委員会

平成29年度に実施予定の医療制度改正(高額療養費の見直し)の対応を行う。さらに歯科電 子点数表の充実、平成304月に実施される診療報酬改定の対応、「日本再興戦略2016」、

「世界最先端 IT 国家創造宣言」等で示されている、医療・介護連携、電子処方せん、医療等 分野における番号制度に関する対応に取り組む。

併 せて 、 厚 生 労 働 省 、 社 会 保 険 診 療 報 酬 支 払 基 金 本 部 、 国 民 健 康 保 険 中 央 会 はじ め 各 関 係機関・団体と連携を進め、業界の意見要望を伝えると共に、協力体制の構築に努める。

(1) 歯科電子レセ分科会

未コード化傷病 名の削減 をはじめとし た電子レ セ プト請求のさ らなる充実に 努 めるため、社 会保険診 療報酬 支払基 金本部・国 民健康 保険中 央会をはじめ各関係機 関 ・団体と連携し 取り組んでいく。

基本マスタや歯科電子点数表の更新への対応においては、マスタ委員会や電子レセプト委 員会と連携を図り、会員へ迅速な情報提供を行う。

(2) 歯科改正分科会

平成304月診療報酬改定について審査支払機関や日本歯科医師会との情報交換に基 づき、情報の解釈確 認を行い、会員へ迅速な情報 提供を行う。さらに、地方 単独医療 費助 成制度(地単)情報の入手体制を整備する。

(3) 版下販売分科会

歯 科 用貴 金 属 価 格の 随 時 改 定対 応 において 手 書 きレ セ プトの 版 下 (電 算レ セ )を作 成し 、 全国の歯科医師会並びに会員各社に販売することにより、改定作業を円滑に行う。

(4) 歯科標準化分科会

医療情報に係わる標準化の推進については、MEDIS-DC 歯科分野の 標準化委員会、厚 生労働科学研究の「歯科診療情報の標準化に関する実証事業」実行委員会 WG に、それ ぞれ委員を派遣し情報共有活動を行う。電子保存の3 原則の担保や外部保存等の電子カ ルテに必要な要 件につい ては、他の関 連委員 会等 と情報共有を 行いつつ、歯科における 電子カルテの情報共有活動を行う。また、医薬品医療機器法における医療用プログラムや GHS におけるヘルスソフ トウェア、セキ ュリティに関して他の関連委員会等と連携し 情報共 有活動を行う。

(5) 委員会運営

本 年は 、関 係 機 関・ 団 体 との 連携 体 制を 維 持し つ つ意 見 具 申を 行い、 会 員 各 社へは 迅 速 な疑義照会等の情報提供を積極的に取り組む。

3) 調剤システム委員会

平成29年度の医療制度改正(高額療養費の見直し)の対応を行う。さらに、平成304月の 医療制度改正(国保運営主体が都道府県に移管等)、診療/介護報酬改定、保険者番号対 応(都道府県番号)への対応準備を進める。また、電子処方せんについては、昨年度より策定 している技術文書「JAHIS 電子処方せん実装ガイド(仮称)」について継続的にフォローしてい く。ま た 、 電子 版 お 薬手 帳 について は、 日 本 薬 剤 師 会で 設 立され た 電 子お 薬 手 帳 協 議会 へ 参 画 し 、 そ こ か ら 得 ら れ る 意 見 等 に つ い て 、 調 剤 シ ス テ ム 委 員 会 へ の 情 報 共 有 や 技 術 文 書

「電子版お薬手帳データフォーマット仕様書」への反映などを必要に応じて検討していく。 さらに、医療等IDの導入などの国の施策についても動向に注目し、関係案件に関する検討を 行っていく。特に平成304月から段階的に開始予定のマイナンバーカードを活用した医療 保険のオンラインによる資格確認については、必要な対応について検討を行っていく。 これらの活動について、会員へのタイムリーな情報展開が図れるように取り組む。

(1) 調剤改正分科会

改正情報においては、医療制度改正・診療/介護報酬改定について、社会保障審議会や

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中央社会保険医療協議会の動向に注意しながら、情報の収集、関係機関への疑義照会、 調剤システム委員会会員へのタイムリーな情報提供を行っていく。

(2) 調剤標準化分科会

電子処方せんについて、昨年度より策定している技術文書「JAHIS 電子処方せん実装ガイ ド(仮称)」について継続的にフ ォローし 、会員への情報展開を行っていく。また、電子版お 薬手帳データフォーマット仕様書については、改版後の状況や診療報酬改定の状況をウォ ッチしながら、電子お薬手帳協議会からの意見も踏まえ、必要な改版作業を行う。技術文書

「院外処方せん 2 次元シンボル記録条件規約」についても診療報酬改定や電子処方せん の実施状況をウォッチして必要な改版作業を行う。

(3) 委員会運営

診 療 報 酬 改 定 や 地 方 単 独 医 療 費 助 成 制 度 の 改 定 情 報 、 標 準 化 活 動 の 状 況 な ど 、 関 係 機関と連携し、タイムリーに会員への情報提供を行う。

4) 介護システム委員会

(1) 平成30年度改正、報酬改定等の動向に対する活動

① 平成 30 年度介護保険制度改正や介護報酬改定、医療保険訪問看護の診療報酬の同 時改定等に関して、厚生労働省、国民健康保険中央会等の関係機関と連携、協力を図 りながら、タイ ムリーな情報の入手や、イ ンタフェース検討、疑義照会、改 定対 応テスト作 業の準備などを実施する。

② 医療保険訪問看護の診療報酬請求の電子化に向けた厚生労働省、社会保険診療報酬 支払基金本部等の関係機関の調査事業、ヒアリングなどにおいて、関係委員会と連携し 活動を支援する。

③会員への積極的な情報発信

他委員会との連携、関係機関からの情報、社会保障審議会介護保険部会、介護給付費 分科 会など の 審議 会の 傍 聴報 告 等を、医 事コン ・リ ポート、メーリ ングリ スト、 及び委 員 会 活動を通じて会員へ迅速かつ確実に情報提供する。

(2) 「日本再興戦略2016」、「世界最先端IT国家創造宣言」等、国のIT戦略への対応

地域包括ケアシステムの実現、シームレスな地域医療・介護連携、在宅医療・介護における 情報連携の推進に向けて、保健福祉システム部会の担当WGと密接に連携を図り、必要な 情報収集、検討、関係機関へ意見提示を行う。

① 医療介護連携、情報連携の標準化など

地域医療システム委員会の医療介護連携WGと連携

② 介護の情報化普及・促進

福祉システム委員会の介護事業者連携WGと連携

(3) 介護分野の教育コースの企画検討

アンケートの結果より、上級者と初級者の 2 極化が顕著となってきていることから、初級コー ス(現行)の開催に向けたコンテンツの改版、改良を継続すると共に、上級者向けに演習問 題を追加するなどカリキュラムの拡充を検討する。

(4) 介護給付費単位数表標準マスタの購入推進

国民健康保険中央会が提供する「介護給付費単位数表標準マ スタ」は介護報酬請求の標 準化の基盤で ある。医療保険制度のもと推進され ている「レセプト電算処理システム」の「基 本マスタ」と同様に継続的なメンテナンスならびにマスタ購入に関する改善を働きかける。 会員数30社(平成294月現在)

5) マスタ委員会

(1) レセプト電算処理マスタの課題整理・検討

① 社会保険診療報酬支払基金本部との定例会を継続し、基本マスタ全般及び電子点数表

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